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2016年03月22日
ガラスレザー

こんにちは、谷口です。


本日のお手入れは、最近お預かり、お問い合わせが多いガラスレザー(主にポストマンですね)を紹介いたします。





まずガラスレザーとは?

クロム鞣しの後、銀面(革の表面)を顔料による塗装仕上げを施したものです。
この顔料か染料の違いがガラスレザーかそうでないかの違いです。


染料は、水や油に溶けやすい着色剤で革に染み込ませて着色できるため、革の表面がしっかり見えエイジングが楽しめますがコーティングがほとんどないため耐久性や耐水性が低いのが特徴です。

顔料は、水や油に溶けない着色剤で革の表面をコーティングするような加工で革そのものの表情は無くなってしまいますが、耐久性、耐水性に優れています。


以上のことからガラスレザーは雨の日等あまり気にせず履くことが出来、光沢のある靴を手軽に楽しめるという点ではとても使い勝手がいいといえる革です。
分厚いコーティングをすることによって、表情が見えるスムースレザーと違い量産しやすく安い靴と見下されることもあるかもしれませんが、利便性や手入れの楽さ、ガラスレザーはガラスレザー特有の雰囲気があると思います(実際大切にはいていただければアジは出ますよ)ので、僕は好きです!!
アメリカのサービスシューズも60年代後半からはガラスレザー仕上げですね!

ちなみにガラスレザーとは”ガラスのような艶”という意味ではなく、革を作る過程でガラス板にはりつけ乾燥させる工程があり、そこからガラスレザーと呼ばれています。


前置きが長くてスイマセン!

ここからは手入れになります。

BECKMANとしてはクリームエッセンシャルをおススメします。
クリームエッセンシャルには軽い汚れ落としの効果もあります。



以上です。



とても簡単で手入れが楽というのも納得していただけるかと思います。


ただ、



手入れ、保管の際には必ずシューツリーをご使用下さい。
ガラスレザーは他の革よりも深いシワが入りやすく反りも強いので、シューツリーで型を直しシワ部分にもしっかりクリームエッセンシャルを使用してください。

次回は画像付きでガラスレザー 手入れの紹介をさせていただきます!


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Posted by BECKMAN at 00:03お手入れ