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2021年09月22日
クロンダイクの手入れ

こんにちは。


本日はブラッククロンダイク=茶芯レザーの手入れをご紹介。
これが本当に難しいんです。。
何が難しいかと言いますと、とにかく個体差があり過ぎます。
という事で早速いきましょう!





という事で、汚れ落とし・オイル・クリーム・ブラシをほぼフルラインナップ。
茶色のオイルドレザーの油分を抜いてから黒を塗装している特殊製法のレザーなのですが、おそらく油分の抜け方や黒の乗り方などで使用するシューケア用品がそれぞれ違ってくるという…。
これは各人の手の感覚が問われる瞬間ですよ。

〇クロンダイクパック…2,860円~
※ご予算に応じて組み合わせる事も可能ですのでご相談下さい。





今回も向かって右側の左足を手入れしていきます。






今回はステインリムーバーを。
ここで注意!!
ゴシゴシはダメです
力を入れてゴシゴシすると黒の塗装が落ちすぎます。
そしてここでも個体差により、めちゃくちゃ色抜けしてしまう個体も…。




次にクリーム/オイルの工程ですが、今回はマスタングペーストを。
汚れ落とし後にアッパーを確認してみてください。
油分不足の場合、シワがヒビになりかけています
そしてここでも個体差が。。
そこまで履いていなくてもヒビが入っているクロンダイクもチラホラ見かけます。
今回はやや乾燥が強く感じたのでマスタングペーストなのですが、潤っている状態であれば乳化性クリーム無色で大丈夫ですよ。






20分放置でもここまで吸っています。
オイルかクリームかのチェックポイントは屈曲部分です。




最後に豚毛ブラシでブラッシングをしてフィニッシュ。
ツヤ感をお求めでしたらこの後に乳化性クリームの流れです。




右足も同様工程で完了。
どのシューケア用品を使用してもOKで、それなりに綺麗に仕上がってくれるので簡単と言えば簡単なクロンダイクレザーの手入れ。
ですが、やはり永く履くためのお手入れ。
ひび割れが入ると靴修理屋でも直せません。
そして、クロンダイクはヒビが入りやすい部類になりまして、やはりそういった意味では難しいレザーなのかと。
一つ言えることは、日々のブラッシングは凄く大事で、正常な触り心地を自分の肌感覚で記憶していくという事も同様に大事です。

愛情持ってブーツを観察しましょうという事で笑!!




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2017年04月28日
ブラッククロンダイク

こんにちは。
谷口です。

本日紹介するお手入れは98709874に使われているブラッククロンダイクになります。



ブラッククロンダイクとは?

70〜90年代ごろのブラッククロームの中には茶芯と呼ばれる革が存在しました。

現在のブラッククロームは芯まで染み込ませているので革の内側を見ても真っ黒です。
この茶芯と呼ばれているものは名前の通り芯を茶色に染めている革です。

その茶芯には色々な説があります。


現在の染色技術より劣るがゆえ、コストを考え表面のみしか染めなかったため。

茶色い革と黒い革を作るのに同じ茶色になめした革を使うことで在庫リスクを抑え生産効率を高めるため。


など今でもハッキリしていません。
アメリカによくある話ですね。

そんな茶芯を再現したといわれている革がこのブラッククロンダイクです。
ただ再現する為試行錯誤し、オイルの含有量を極力減らす事で成功したそうです。


オイルの含有量を減らしてもオイルドレザーですのでお手入れはオイルを入れてあげます。


・まずは古いオイル(クリーム)を落とします

ステインリムーバーで古いオイル(クリーム)を落とします。
この汚れ落としは毎回する必要は無く3〜4回のお手入れのうち1回するぐらいで大丈夫です。


・オイルを入れる

オイルの含有量が少ない=他のオイルドレザーに比べると乾燥しやすいのでこまめなオイル補給が必要な革です。
さらに浸透しにくいので状態にもよりますが浸透性のいいマスタングペーストがオススメです。(ブーツフィニッシュでも問題ありません)



状態にもよりますが2〜3時間ぐらいでブラッシングして余分なオイルを弾いてあげます。

こまめなオイル補給といっても面倒に思う方も多いかと思います。
そんな時はいつも使っているオイル用のブラシでブラッシングして下さい。
使い込んでいるオイル用のブラシの毛にはオイルが染み込んでいるので、それでブラッシングするだけで表面の乾燥が防げます。


・更にツヤを出されたい方は靴クリーム

更にツヤを出されたい方はオイルを浸透させた後に靴クリームを使用して下さい。
今回オススメしたマスタングペーストは表面に残らずサラッとしているので靴クリームとの併用も問題ありません。
市販されているミンクオイルだとベトツキが強いため靴クリームとの併用はオススメしません。


使い込む事で茶色(茶芯)が浮かび上がってきます。
補色して欲しいと言う方もいらっしゃいますが、せっかくのブラッククロンダイクですのでアジとして楽しんでいただく事をオススメします。

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